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薫風のなか市民の森へ その2 市民の森

昨日の続き。

少しおさらいをすると、見沼田んぼの真ん中を流れる芝川沿いに、土呂中の横の桜並木を南へ歩き、JAさいたま緑花木センターの横を通り、出たところは「神明橋通り」という。

神明橋通りは東西に走り、北側がJAさいたま緑花木センターで南側が市民の森になる。実際に、神明橋通りと市民の森の境は、白い柵と高い木で分けられ、柵には市民の森入口の表示もある。

こちらの入口は北側にあたり「裏門」、正面の「中央口」は南側にあって、JR宇都宮線土呂駅から、500m弱と近い。

ところで、地図を見ると、この北側は、市民の森に含まれない。その入口から入ると、整備された真っ直ぐの道があって、両側に畑がある。これは、地図によれば、「体験農場」だったり「市民農園」だったりする。シーズンには、たくさんの花をつけるバラの木の畑もある。普通に歩いていたら、柵と高い木に囲まれたなかだから、どう見ても市民の森だと思うだろう。

女と男も、何度目かのことだけど、市民の森を疑いもせず、真っ直ぐの道を歩いた。「今年のバラは、イマイチだなあ、だいたい木に元気がないね」男が言う。女はふにゃむにゃ言う。

畑の先には、芝生の広場がある。その先が一段と高くなって、途中に人工の噴水池がある階段だ。水はない。地図によれば、そこからが市民の森になる。

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そんなことは知らない二人は、ぶらぶら歩く。平日ということもあるが、人の姿がない。二人の前を行く老夫婦だけ。

噴水の階段を上がったところは、また広い円形の芝生になっている。周囲は桜の木だ。花が咲くころは、毎日昼間から人で一杯になるが、ここもパラッとしか人がいない。どこかの女が一人、ヨガのようなことをしていた。

男が「歩いたことがない方を歩こう」と西へ行く。温室のような建物があった。なかが透けて見える。そばには、何か作業用らしいものが、いろいろ置いてある。苗木などを育てる管理用の建物だろうか。一般人は入ってよいのかどうかわからないが、扉が開いていたから、入った。

なにやら、生育中と思われる植物が、雑然とあって、どう見ても展示しているとは思えない。奥へ歩くと、何人かが作業していたかお茶をのんでいたかのような痕跡があった。

ところが、そこを抜けて、隣の部屋に入ると、様子が変わった。南洋風の植物が、それなりに配置されていた。温室特有の、少し湿り気のある熱気が、口をふさぐ。ブーゲンビリアが咲いている。男には、それしかわからなかった。でも、それなりに南洋の雰囲気になっている。間違いなく、温室の展示場だ。

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つぎの部屋に入った二人は、「おっ」とか「わっ」とか、声をあげた。想像していなかった光景だった。サボテンだ。もともと何も期待せずに歩いていたのだから、思わぬ光景に興奮した。

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「いいじゃない」と女。男は、伊豆のサボテン公園ほど大きいのはないし、広くはないが、むしろこれぐらいのほうが、うんざりすることもないし、なんだか親しみが湧いてよいなと思った。二人は、そこを行ったりきたりしながら、写真を撮った。

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脇の通路から入ったものらしい。ちゃんと玄関があった。机の上に、入場者数を調べているので、見学者は書き込んでほしいといった趣旨の用紙があった。二人は、入場者が少ないと閉鎖されちゃうかも知れない、それは困る、ここへ来るのが楽しみになったから、無くなっては困ると言いながら、記入した。市内の者か市外からかと、人数を書くだけだから簡単だった。

だけど、外に出て、建物を見渡しても、ここが温室の展示場であることを示す看板も何もなかった。

とにかく、二人は、これで今日はいい遊びができたと、得した気分で、帰路についた。

円形の芝生を突っ切って、階段をおりようとして、リスの小屋に気がついた。前に入ったことがある、網に覆われたなかで、リスを放し飼いにしているのだ。女が説明を見て、「300匹いるんだって」。「そんなにいたかなあ、でも、もうリスは見なくてもよいな」男は、サッカーの大宮アルディージャのマスコットのリスと、ここのリスは関係あるのだろうかと考えながら、リスの像を写真に撮った。

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帰りは、また神明橋通りに出て、右へ。芝川に架かる橋を渡ってすぐ、芝川沿いの道に入った。何度も通った道だ。左側は芝川が流れる荒地で、その向こうに土呂中のおとぎの国の建物のような校舎が見える、右側は耕作されている畑と耕作されてない畑が広がる。

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ちゃんと耕して栽培中の畑があった。背後には東大宮の住宅街。そちらは少し高くなっているから、この畑のある見沼田んぼの昔は、芝川の河川敷だったのだろう。それで砂が多かったから「砂」の地名がついたのだろう。土呂中も緑花木センターも市民の森も、河川敷だったのかも知れない。

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男が、そんな風に昔を偲び思索しながら、畑と住宅街の風景を写真に撮っていると、女が言った。「こっちも撮ってよ、わたしは、この茫漠とした荒れた感じが好き」。女は反対側を指差していた。女のココロは、これか。開発か荒野か、男は女が言った方向にカメラを向けた。

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見沼たんぼは、歴史と地形、いろいろ変化に富んだ風景が見られるところだ。この日は、これから「仙人畑」など、ほかにも発見があった。それはまた次回に。
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