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駅近くになしやぶどうの直売農家。でも、農地は減る。

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東大宮駅から、宇都宮線沿いに土呂方面へ、5分ぐらいのところに、なしやぶどうの畑がある。上の写真、中央左に目立つ木のそばの農家の入口が、ぐるっと歩いて、下の写真。こういう景色を、ぶらぶら散歩をするのは、楽しい。

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だけど、ここで農業を営んでいるひとがいるのであり、ときどき、あまり若くはないご夫婦が、畑の手入れをしている姿を見かける。なし一つ一つに袋をかぶせる作業は、大変そうだ。たぶん、ほかにアパートなどの不動産収入もあるのではないかと、勝手に想像するが、農業を続けている。この場所は、おれのウチより駅に近いから、十分住宅地になると思うのだが。

下の写真は、2009年の撮影。毎年、秋になると、こういうぐあいに、畑には袋をつけて実ったなしやぶどうが見られ、農家の入口には、なしとぶどうを販売していること、宅急便で発送もできることを知らせるのぼり旗が立つ。

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大いに気になるのだが、まだ買い求めたことはない。一つには、くだものをあまり食べないからであり、ごくたまーに食べたくなったときは、スーパーでついで買いをしてしまうからだ。生産者と消費者が近くても、生産者が消費者の気まぐれと出合うチャンスは少ない、よい事例になっている。

一方、ウチは4年半ほどまえに引っ越して来たのだが、近所にあった畑の一つが、去年の夏から造成に入り、今年になって4軒の建売が建ち、うち3軒が売れている。

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このあたりに何ヵ所か畑を持っている農家の畑で、引っ越してきたばかりのころは、手が回りかねるのか「貸し農園」の告知があったが、応募者がないらしく、ご自分で耕作をしていた。いつのまにか、その耕作も途絶えがちになった。そして、ある日、こちらから見れば、トツゼン、造成が始まった。

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造成が始まり、家が建ってみると、確かに農地は景観の一部だと実感する。しかし、かりに、その景観を維持したくても、一住民にできることは、ほとんどない。農地は、大部分のひとがあずかり知らないところで、管理されている。

前回、「JAさいたま東大宮野菜直売所で考える」を投稿したあと、知人がツイッターで、農水省の広報誌を教えてくれた。

農水省の広報誌、2013年aff(あふ) 5月号「いいね!都市農業」特集、というものだ。
http://www.maff.go.jp/j/pr/aff/index.html

内容は、こんなぐあいになっている。

1、都市の農地は減り続けています。
2、都市の住民の多くが、農業・農地の保存を望んでいます。
3、都市部の市民農園の数は、着実に増えています。

都市農業の6つの役割。

1、新鮮で安全な農産物の供給。
2、農業体験・交流の場。
3、心やすらぐ緑地空間。
4、都市住民の農業への理解の醸成。
5、災害時の防災空間。
6、国土、環境の保全。

以上。どれも格別な異議はないが、だからといって、ここに都市近郊農業の展望があるわけじゃない。これは、ようするに、補助金なり助成金なりを支出する大義名分、いわゆるコンセンサスづくりのものだろう。ここに見られのは、こうまで言わなくては維持が困難になっている、農業の難しさであり哀しさだ。

役割は、けっこうだが、どれも生産者志向で、マーケティングがない。たとえば「新鮮で安全な農産物の供給」はあっても、流通がなければ、消費と売上げにつながらない。「都市部の市民農園の数は、着実に増えています」とはいえ、消費者の気まぐれレジャーに、農業をゆだねるのは、ずいぶん危険なことだろう。

生産のそばにいてわかることは、生産者と消費者のあいだは、意外に距離があるということだ。これは、なんだろうか。

とりあえず、今年の秋は、この畑のなしとぶどうを買ってみよう。
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